My Body My Life Japan
このサイトは、
人工妊娠中絶の実体験の語りと巡回展をするイギリスのサイト、My Body My Lifeの翻訳と、日本の投稿受付と掲載をするサイトです。
イギリスのサイトはこちらです。
https://www.mybody-mylife.org/
オリジナルのサイトの許可を得て翻訳、掲載しています。
日本では、人工妊娠中絶の実体験の語りに特化したサイトはこれまでありませんでした。これほど多くの人が人工妊娠中絶を経験してきたのに。
中絶をするために妊娠する人はいないでしょう。
中絶はよい/悪いものではなく、「時に必要不可欠なもの」と私たちは考えています。
身体と心に負担をかける(そして経済的負担も時間的負担もかける)経験が減るだけでなく、
必要な時に適切な情報、教育、医療、ケアが得られること、
スティグマなく経験を語り合えること、
癒しと回復、前向きな人生が歩めることが必要だと考えています。
そのため、My Body My Lifeを私たちの手で翻訳し、中絶経験を分かち合うとともに、希望する人が投稿し、掲載する場所を作りました。
理解と癒しの場になったら幸いです。
My Body My Life Japan
文責 白井千晶
本サイトは奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センターの研究助成を受けて作成されました。(研究助成メンバー 白井千晶(代表) 岩本美砂子 おざわじゅんこ 塚原久美 2022年5月1日から2023年3月31日まで)
以下オリジナルサイトより
イギリスと世界では毎日、何千人もの女性が中絶をする決断をしています。
1967年に中絶法が制定されるまで、イギリスでは中絶は違法で、女性は望まない妊娠を安全に終わらせることができませんでした。中絶法は、2人の医師が、妊娠を継続するよりも女性の身体的・精神的健康(あるいは既存の子どもの健康)への被害が少ないと合意した場合、24週目までの中絶を許可しています。24週目以降の中絶は、非常に限られた状況下で許可されています。
中絶が合法化されてから50年以上が経ち、一般的で安全な方法であるにもかかわらず、政治的に議論の余地があり、中絶を経験したり提供したりする人は、いまだに中絶のスティグマにさらされる可能性があります。
私たちの相互作用的なサイトや展示を訪問し、中絶の選択に関する実際のストーリーを読み、中絶まわりのスティグマを取り除く働きがあるように、オンラインであなた自身のストーリーをシェアしてください。
今、私たちはCovid19で中絶の体験談を集めています。私たちは、これらのストーリーが、現在そして将来にわたって中絶の影響を受けている人々の助けになることを願っています。あなたのコロナ下の中絶体験をここに投稿してください。
女性ではない人々が中絶のケアを必要とし、利用する経験は、しばしば人目に触れず、シス女性の経験よりもさらにタブー視され、スティグマとされることがあります。さらに、彼らのリプロダクティブ・ヘルス・サービスへのアクセスは、しばしば極めて問題が多いのです。
My Body My Lifeは、トランス男性、ノンバイナリー、インターセックスの人々、そして「女性」という言葉で識別できないすべての人々の中絶経験に関する物語を歓迎します。そうすることで、これらの経験に対する可視性と理解を高めることができるのです。
本文中では、「人々」と「女性」という言葉を使い分けました。女性という言葉を使うことにしたのは、以下の理由からです。
最初の調査の参加者はすべて女性でした。
中絶を行う人の大多数は女性であり、女性のかなりの割合が中絶を経験しています。 中絶が女性のリプロダクティブ・ライフにおける一般的で普通の要素であることを認識することは、中絶を脱スティグマ化するために重要です。
中絶に付随するスティグマの多くは、シスである女性とその身体に対する組織的抑圧によって支えられていることを認識せずに、中絶のスティグマに対処することは不可能です。